その先に何があるのかを表現する

のれんは店先に掛けることでお店が営業時間にオープンしていることを
知らせたりするほかにも、日光や風を避ける機能も大切な要素です。

室内の照明の明るさに慣れている状態で出入口から強い太陽光が入ってくると
強い眩しさを感じてしまいますが、のれんが光を遮ってくれるので快適に過ごせます。

のれんには絵や文字が描かれており、その先にあるのがどんなお店なのか、
何のための部屋なのかを知らせるのも重要な役割です。

のれんの活用方法

和風なデザインののれんであれば和食店であることを表現し、木の温もりを
感じさせる椅子やテーブルが備えられた落ち着く雰囲気のお店であることを予感させます。

客人を歓迎する意味も持ち、凛とした門構えは目を引き、ちょっとした休憩をしたいという方も訪問しやすく、どこへ行こうか迷っている人も有力な選択肢として急浮上し足を向けるようになります。

のれんの向こう側からはサービスを楽しむお客さんの声や活気あふれる厨房の雰囲気、そしておいしい食べ物の匂いが香ってくれば、思わず足を運びたくなる心理に作用します。

これらは大きな訴求力となり、お得意様としてリピーターになってもらえる可能性も高まり、ビジネスの成功にも役立ちます。

空間を仕切りメリハリを付ける

一般的なドアや引き戸の場合は、特に意識をせず通り過ぎてしまうのがほとんどですが、のれんがある場合は直前で歩くスピードを一旦落とし、布を手で上げながらくぐり抜けていきます。

現代的な単なる利便性を追求するのを重視したものとは違い、美しさと機能性と風流さが揃ったのれんは他の建築資材には無い良さがあります。

その粋な仕草に和のテイストを感じるだけではなく、和の空間へ足を運んでいるという自覚を持てるため、これから静寂の中に入り込むための心の準備が行えます。

和風でモダンなのれんをくぐればメリハリを付けて気持ちを切り替えることができ、その雰囲気の中に身を委ねれば最上級のリラックスができるなど心を動かすことができます。

のれんで空間をつくる

屋外では無邪気に騒いでいたとしても、一歩足を踏み込めばそれまでと異なる空間に心が奪われ、商品やサービスの売り上げに大きなプラスの影響も与えます。

落ち着く雰囲気が冷静さを保つことに寄与し、スタッフからの説明も入りやすくなり、商品やサービスの説明も心に響き注文してもらえる可能性を高めてくれます。

のれんを設置することで構築した空間作りを実現するには優れたデザインや機能も然ることながら、移動の際に行う仕草も含めて実感できるものだということが分かります。

 

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